お葬式の変化とお位牌

暑さ寒さも彼岸までと、
いにしえの言葉通り
朝夕は涼しい風が吹いて来るようになりましたね!

秋と春が無くなり、
季節が二極化するのではないかと
心配するくらいの酷暑が続きましたが、
来月は秋を楽しめそうなのでホッとしております。

お葬式の世界は簡素化が進み、
通夜を省いた1日葬が多くなっていることはご存知の事と思います。

今月中旬、
お手伝いしたお葬式は
未だお若い57才の旦那様でした。

中国人の友人からご紹介されましたので
急遽奥様とお会いしましたら、
一週間は持たないというお医者様の言葉だったそうです。

 

彼女は友人の従姉さんで日本へ来て、
およそ8年ほど前に日本人男性と結婚されたそうです。

その様な中で旦那様は、
1年半前に癌の初期状態が見つかり、
5ヶ月前に癌が膵臓に転移して亡くなられたとの事です。

お若いせいか進行が早かったようです。

事前に、
安置する場所、式場、火葬場等を提案し、
費用の見積書もお渡しできたので、
いざと成った時はスムーズに進行する事が出来ました。

東急線·妙蓮寺には大中小の式場と、
冷蔵設備の安置室があります。
交通に便利なので
安置中には毎日会いに来られますので、
この点が決め手になりました。

葬儀は小式場を使いご友人を含めた、
小さな家族葬で行いました。

お葬式の後、
ご自宅にはご主人様がご供養されていた
「ご先祖様の位牌」が飾られていて、
この先奥様はご主人様だけを
供養して行きたいとの考えなので、
「お炊き上げ協会で処分してもらう」方法をご提案しました。

特に仏壇をお持ちでは無かったので、
ご主人様のご供養に
「携帯仏壇·マインドアルテ」を推薦しました。

手帳型の漆工芸品で
右内側には戒名を書いた位牌の板を入れ、
左側には遺影写真やご本尊を入れる事が出来ます。

他の使い方では、実家での葬儀の後
嫁がれた娘さん達に分け与える時に利用されています。

13cm x 8cm 程の
会津塗りの工芸品で、
模様のデザインが様々あり、
女性に好まれるお位牌ですね。

お時間が少し有りましたので、
続けて私自身の想いを
お伝えしたいと思いますので、
お付き合いくださいませ。

 

私が葬儀業界へ入るきっかけは、
「葬祭アドバイザー、コンシェルジュ役」が
求められていた時代だったからです。

「葬儀は、
世の中では人の死を扱うことで
忌み嫌われていたタブーの世界」
でした。

人が死ぬことは非日常の出来事で、
別の世界のこととして遠ざけられていた
と言うことです。

その為、
一般の人々がいざと成った時には、
葬儀社に言われるがままの葬儀が行われ、
料金も高かった時代でした。

成るべく多方面に訃報を回し、
多くの人々に参列してもらい、
そのお香典を集めて
葬儀をするということが
長い間行われていました。

私がおよそ30年間の葬儀経験の内に、
バブルの崩壊やコロナ禍も起こり、
世の中が大きく変わりました。

お茶の間のテレビに
お葬式のコマーシャルが放映された時は、
驚きましたが今は普通になり、
区役所の掲示板でも広告が扱われています。

現在の私のお仕事のやり方は、
「アドバイザーが最後まで付き添うお葬式」をモットーに、
葬儀の前後だけではなく要望が有れば、
後々のご供養の部分にまで
アドバイスを続ける形を取っています。

段々体は衰えて参りますが、
力仕事は若い人達に任せ、
私の原点である

「アドバイザーが付き添うお葬式」

のお仕事を
これからもずーっと続けて参りたいと思いますので、
どうぞよろしくお願い致します。

来月も又お役に立ちそうなニュースを発信して行きたいと思います。

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