お盆

皆さまこんにちは❗
8月13日~16日までの4日間を『盆』と言って先祖の霊が帰ってくると言われており、霊を迎え、供養する期間です。

故人が亡くなってから初めての盆を、「新盆」と呼び、普段の盆より丁寧な供養を行います。

尚、49日の忌明け前に盆をむかえる場合、新盆は翌年に行います。

因みに《忌明け》というのは、故人が亡くなってから49日間の旅を終え、彼岸の国極楽浄土に着いた時を指します。

こちらの世界·此岸に住む現代の人々は忙しい為、この時を以て「忌明け」を迎え普通の生活に戻ります。

少し前までは喪中は一年間と相場が決まっていましたので、大人しく喪に服し派手な行動は謹んで暮らしていました❗

死は穢れと捉える神式の行事には参加を控えたので、赤ちゃんのお宮参りや、神式の結婚式には遠慮するという律儀な日本の文化が有りました。
(勿論現在でもこのシキタリをきちんと守っている方々が多く居らっしゃると思いますが…)

さて、お盆に当たっては仏壇、仏具を清め、精霊棚(盆棚)と呼ばれる先祖をお迎えする、一種の祭壇を作ります。

飾り方は、仏壇の前に机を置きその上に精霊棚を飾り(スーパーマーケット等で売っています)、お供え物を備え、その両脇には回り灯籠の盆提灯を飾り、新盆用の「白提灯」は玄関や縁側の軒先に吊るします。

先祖の霊が迷わず帰ってくるようにと、迎え火を焚くのも全国的な風習として有ります。

暗くなってから庭先や門口(玄関先)で苧殻(オガラ)=麻の茎を焚いて迎え火にします!
オガラや素焼きのお皿もこの季節には近所のスーパーマーケットで大々的に扱っています。
都会に暮らしていても結構便利です❗

そしてお盆の最終日16日の夕方には、送り火を焚いて霊を再び送り出します。

先程仏壇の前に小さな机を置き、精霊棚を飾ると申しましたが、机の上には真菰(まこも)と呼ばれるムシロを敷きます。
その上には、位牌、花、果物、野菜、菓子や故人の好物などを供えます。
また、有名なのはキュウリと茄子の事です。

霊がキュウリの「馬」に乗って早く来るようにと飾り、帰りは茄子の「牛」に乗ってゆっくり帰って欲しいという、優しい願いが込められているのです。ご存じでしたか?

マンションにお住まいの方々も多いかと思いますが、出来る限りで良いと思いますので、此岸で暮らすご先祖様や最近仏様になられたご家族をお迎えして、心温まるお・も・て・な・しは如何でしょうか。

夏休みを取って海や山にお出掛けの際には(海)事故に遭わないよう呉々もお気をつけくださいね❣️

また、来月お会いしましょう❗

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です