安く出来るお葬式

東京に本部のある会員制倶楽部のメンバーさんに、福利厚生として[安く出来るお葬式]が用意されています。

家族葬で38万円プランが使われたのですが、奥様が会員で一親等の夫は80才、自己負担金が20万円で基本的な必要経費が適用され、本部が18万円を補助する仕組みとなっています。

オプションとして、寝台車の走行距離による追加、助手が1人付けば加算があるという感じで、オプションとグレイドアップ費用等が基本料に足されて行きます。

ご遺族のお住いは平塚市でしたが、地元に提携の葬儀社が無く、弊社に協力要請が来たということでした。

普通の葬儀社は自社式場から半径12、3Km 圏内を商圏としていますが、私の経営する(株)寿来は、昔から横浜市、川崎市、藤沢市、大和市、東京都の南部位のお葬式は喜んでお引き受けしていましたので、困っているなら手を貸そうか(…)位の積もりでお引き受けしました☀️

事前相談を丁度1ヶ月前に行い、市内の貸し式場を見て大まかな手順をお話しておきました。

1ヶ月後病院から訃報のお電話を頂き、ここからお葬式の始まりとなりました。

先ずはご自宅に帰って来て、2、3日後には安置所へ移動という予定にしました。

ところが平塚市内の式場が今一気に入らないとのことで、小田原市の下曽我にある菩提寺でお葬式をやりたいと気持ちが変わられました。

菩提寺のご住職は喜んで本堂で式を施行することを承諾してくださったので、更に12Km先の下曽我でお葬式!となってしまいました。

お寺の本堂を使えるのは、普通は檀家さんでもお寺にかなり貢献しているお家でなければ貸して貰えないのですが、失礼ながら小さなお寺ですので、式場使用料10万円を頂けばお寺の運営費が出るので、喜んで使わしてくれたのだ…と勝手に納得しました。

通夜は親族全員で6名、葬儀は10名のお葬式でしたが、ご本尊様の前に棺を安置し
て厳かな式を挙げる事が出来ました‼️

学びがあったと申し上げましたが、
①横浜市のお寺では使っていない「7本塔婆」を用意すること。
問屋さんでも滅多に出ないというお道具で初めて御目にかかりました。
②お寺の奥様が、火葬場へ行く際タクシーを用意する旨、私に言われていましたが住職様は自家用車を運転されて火葬場へ向かわれました。喪主が多額のお車代を差し上げていましたので、本当は最初からその方が良いと思っていました。
(そう言うお金は住職のお小遣いになると思うので)

③会葬御礼のハンカチ+礼状+塩をセットでお配りしますが、礼状を「喪主礼状」にしたら、娘さんからクレームが出ました。

親族だけの家族葬では、故人の名前、葬儀式場、喪主名、住所、そして最後に「他親族一同」も必要ないので、『参加御礼と香典を頂いた御礼と今後宜しくお願いいたします。喪主。と書けば良い』=喪主礼状が適当なのですが、多分娘さんは過去に出席した時の一般葬の礼状が正しい礼状ではないか?と勘違いしたと思われます。
「お父さんの最後の見送りに対して失礼ではないか!」と、かなりの剣幕で怒られていました。

「あ~ぁ、サンプルを喪主に確認した時、細かいことは任せると言われたので、正しいやり方で準備したのにな~」と思いつつ、娘さんの気が済むように大至急作り替えました‼️

へんてこりんな会葬礼状なのに、お客様第一で妥協した訳ですが、少々良心が咎めています。

葬儀代金の合計は、税込55万円程で済みましたが、一番掛かったのは、寝台車三回、霊柩車の車両代金でした。少々困難なご遺体だったのでプロのメイク師に処置してもらい、白装束で旅支度、納棺というのが二番目に費用を使いました。

完全に納得がゆく葬送の儀礼とはいかなかったですが、お客様が満足感を感じて頂ければ概ね成功と言えるかもしれません‼️

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